就職難や経営難、不景気による非正規雇用の増加など、「労働」に対して明るい未来が見出せない現在の日本では、「キャリアの描き方が分からない!」「キャリアを思い描いていたはずなのに上手くいかない!」という方も少なくありません。しかし、キャリアを描くうえで大切なことの一つが「柔軟さ」であることをご存知でしょうか?
現在、「早期のキャリア教育を!」と学校教育の中にもキャリア形成の項目が取り入れられています。しかし、職業講話や職業体験など、比較的早い段階から将来についてや仕事について思い描いていても、失敗してしまう人がいるのは、柔軟さが欠けているからなのです。
キャリアを思い描くことは仕事をするうえでとても重要なことです。しかし、キャリアを思い描いていても「予想外の事態」が起こった場合を想定している人はそう多くはいません。そのため、予想外の事態が起こっても、本来のキャリアプランばかりを重視してしまい、軌道修正に熱心になるあまり、かえって違う道に進んでしまうケースがあるようです。ですから、万が一不測の事態に陥った場合は、まず現状を受け入れ、そこからキャリアを再構築することを提案します。
例えば、お金を儲けるために30歳までに起業するつもりだったものの、会社で良い成績を残して昇進した場合は、年齢や起業に固執する必要はないのです。現状を踏まえたうえで、柔軟にキャリア変更をすれば問題ありません。目的が収入なら、会社員として出世していく道を選んでも、目的は達成できるかもしれません。また、起業するタイミングも30歳でなくても構わないはずです。大切なのは、状況に合わせて最適な選択をして、目標を達成することだと思います。